アメリカズカップ・プレビュー 古くからのライバルは、お互いに非常に嫉妬深い。ディフェンディング・チャンピオンのアルゼンチンは挫折を味わうのか?
日本時間の6月26日午前10時、アメリカズカップはグループAの第2戦を迎え、チリとアルゼンチンが対戦する。
かつては南米の強豪だったチリだが、いまや世界ランク42位と強豪の仲間入りを果たしていない。特筆すべきは、10年も前にコパ・アメリカで2連覇を果たしたものの、近年はさまざまな大会で入賞を逃していることだ。今回も過去の栄光を取り戻し、可能な限り好成績を収めたいところだ。
前回のワールドカップ南米予選では、チリは6試合で1勝2分け3敗、勝ち点5でグループ最下位から3番目という成績しか残せなかった。ワールドカップ出場の望みは薄い。特筆すべきは、6試合で3ゴールしか挙げられず、7失点を喫していることだ。攻守両面でチリのイメージとはかけ離れている。
チリはペルーと0-0で引き分けた。試合を通して、両者とも好機をつかめなかった。チリは多くのシュートを放ったが、その脅威は大きくなかった。今回のアルゼンチン戦では、チームも時間内に戦略を変える必要がある。
アルゼンチンは現在世界ランキング1位で、アメリカズカップ優勝の最有力候補だ。メッシ、マルティン、スパイダーマンなどスター選手も多い。現在の新旧選手の構成は非常に合理的だ。アメリカズカップ優勝15回という伝統も相まって、チームは当然、タイトル防衛を望んでいる。
アルゼンチンは前回のワールドカップ南米予選で非常に好調で、6試合で5勝1敗、勝ち点15もトップという成績を残した。6試合で8得点。攻撃陣の火力はあまり鋭くなかったが、守備陣の失点は2点のみ。マーティン率いるバックラインは不滅と言える。
第1ラウンドでは、アルゼンチンがカナダを2-0で破り、幸先の良いスタートを切った。ラウタロとアルバレスが好調で、メッシもアシストを決めた。アルゼンチンの攻撃陣が完全に活性化したと言え、この試合でも攻撃的なサッカーを展開するだろう。
今回のコパ・アメリカ・グループAには、アルゼンチンとチリのほかにペルーとカナダがいる。ペルーは世界ランク32位、カナダは49位。アルゼンチン以外の3チームは同程度の実力といえる。このグループも2位を争う可能性が高い。現在、ペルーとチリが勝点1ずつ、アルゼンチンが勝点3。カナダは初戦敗退で勝ち点ゼロ。チリにとっては、この試合に負ければ決勝トーナメントで生死を賭けた戦いになるだけに、引き分けを目指せば状況はかなり好転する。
アルゼンチンとチリは歴史上、何度も対戦している。過去10回の対戦では、アルゼンチンが5勝5分けで優位を保っている。しかし、両者の得点差が1ゴールを上回ったことはない。まさに "ライバル "の一組であることがわかる。この場合、あらゆる可能性が考えられる。チリがディフェンディング・チャンピオンを逆転することは完全に不可能なことではない。